拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

サステナブル建築世界会議東京大会(SB05Tokyo)が、2005年9月末にアジアでは初めて東京で開催されることになりました。前回2002年のオスロ大会では世界中から1,000名以上の参加者があり、本会議のキーワードである「サステナビリティ(持続可能性)」を巡って、建築環境やその要素技術に関する多彩な発表と活発な意見交換が交わされました。

開催地の東京は世界で初めて1千万の人口に到達した都市ですが、それ故の様々な問題に直面してきました。そして今、これまでの絶え間ない「スクラップ・アンド・ビルド」から脱却し、「持続可能な都市再生」へと21世紀のパラダイムの転換を模索しているところです。また、現在世界の人口の約6割が居住し、各地で高密な巨大都市が出現してきたアジアでは、地域の将来を考えるうえでこのテーマが大変切実になりつつあります。

以上のような会議の成果や将来の展望を踏まえて、東京大会では
“Action for Sustainability (今こそ行動を 持続可能な世界に向かって)”
という大会スローガンを掲げました。これは、これまでに開発し蓄積してきた知識や技術を、今こそ私たち全員で実行に移す時、という意志を表したものです。

ところで、建築環境の「サステナビリティ」を実現するには、建築物だけではなく、【環境】と【社会】、そして【経済】の3つの側面を含んだ総合的なデザインが不可欠です。しかしながら、現状では(1)環境・社会・経済間のギャップ、(2)当事者間のギャップ、(3)地域間のギャップがその普及を図る上で大きな障害となっています。

そこで、これらの3つのギャップを埋める橋渡しをし、障害を克服するには建築環境の分野でどのようなアクションが必要なのかについて議論し合うことを大会の主要なテーマとしました。口頭発表やポスターセッションの内容もこうした観点から構成しました。

またそれぞれのセッションも、一方的な発表にとどまらず、参加者がともに新たな解決策を見出し共有できる場にしたいと思います。

2005年9月に開催されるこの東京大会に向けて、2004年7月から【SB04地域会議】が世界5地域の都市で開催されます。それぞれの成果は東京大会で報告されますが、それらも含めて、サステナブル建築に関するまさにグローバルな交流と活発な議論が展開されることでしょう。

皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

敬具